掻散(読み)かきちらす

精選版 日本国語大辞典 「掻散」の意味・読み・例文・類語

かき‐ちら・す【掻散】

〘他サ五(四)〙
① (「かき」は接頭語) 勢いよく散らす。
※元祿版本新撰万葉(893‐913)上「攪散芝(カキチラシ)散る花とのみふる雪は雲のみやこの玉のちるかも」
② 手、足などの先で、あちこちひっかく。
※俳諧・猿蓑(1691)五「せはしげに櫛でかしらをかきちらし〈凡兆〉 おもひ切たる死ぐるひ見よ〈史邦〉」

かっ‐ちらか・す【掻散】

〘他サ四〙 (「かっ」は接頭語) =かきちらす(掻散)
※雑俳・柳多留‐一七(1782)「琴の糸かっちらかして泣やませ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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