掻手繰(読み)かきたくる

精選版 日本国語大辞典 「掻手繰」の意味・読み・例文・類語

かき‐たく・る【掻手繰】

〘他ラ四〙 (「かきたぐる」とも。「たくる」は手元に寄せる意)
① かき寄せる。かき集める。
※松翁道話(1814‐46)三「どうでも、我ひとりして、何もかもかきたくるやうにして見たけれど」
② (「かきたくるほど」の形で) 物事程度がはなはだしいこと、数量が非常に多いことを示す。
浄瑠璃曾我会稽山(1718)二「かきたくる程気がせく物」
③ (「たくる」が、接尾語的に用いられ) 掻きむしる。やたらと掻く。
※浄瑠璃・孕常盤(1710頃)四「つめを立てて、何処彼処も掻いて掻いてかきたくり、ひりひりさせて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android