掻下(読み)かきくだす

精選版 日本国語大辞典 「掻下」の意味・読み・例文・類語

かき‐くだ・す【掻下】

〘他サ四〙
くしで髪をとかす。髪を梳(す)きおろす。
落窪(10C後)一「御ぐしかきくだし給へ」
琵琶演奏で、一弦から四弦に向って撥(ばち)で弾じおろす。
楽家録(1690)九「第廿 掻下(カキクタス)遅速

かき‐さげ【掻下】

〘名〙 雅楽羯鼓(かっこ)の打ち方の一つ。ゆるく弱く打って、拍子少しゆるめるもの。⇔掻上(かきあげ)。〔楽家録(1690)〕

かき‐くだし【掻下】

〘名〙 琵琶の演奏法の一つ。一弦から四弦に向かって撥(ばち)を弾じおろすこと。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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