精選版 日本国語大辞典 「掛込」の意味・読み・例文・類語 かけ‐こ・む【掛込】 [1] 〘他マ五(四)〙① (差額をもうけるため)両替で、客から受け取る金銀の目方を実際の目方より少なめに計る。⇔掛け出す。※文明本節用集(室町中)「懸籠 カケコム」② 積立金や掛金などを定期的に払い込む。③ 落ち着いて腰をおろす。※落語・田能久(1898)〈四代目橘家円蔵〉「筵の上に尻を掛け込んで火打ち道具を取り出して」[2] 〘他マ下二〙 ⇒かけこめる(掛込) かけ‐こみ【掛込】 〘名〙 両替をする時に、客から受け取る金銀の目方を、実際の目方より少なめに計ること。あるいは、それによって、不当の利を得ること。また、その利益。⇔掛出し。※浮世草子・日本永代蔵(1688)四「諸見物の札銭を売りけるに、銀二匁三匁のうちにて、五厘一分の掛込(カケコミ)を見て、少しの事ながら、積れば大分の利を取」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報