掘江神社(読み)ほりえじんじや

日本歴史地名大系 「掘江神社」の解説

掘江神社
ほりえじんじや

[現在地名]佐賀市神野西二丁目

国鉄佐賀駅の北西にある。神野こうの大明神ともいう。旧郷社。「肥前古跡縁起」によると本地は観世音菩薩祭神景行天皇・神功皇后などで、日本武尊や神功皇后にまつわる社伝をもつ。元寇の際、異賊降伏の祈祷が行われたという。竜造寺氏や鍋島氏の尊崇を受けた。正応五年(一二九二)の「惣田数注文」(河上神社文書)によれば、「掘江社六丁」が河上かわかみ社の造営費用を負担させられている。なお木彫りの六四体の神像が保存されているが、一国一社の国名神号が墨書され、これは元寇の際の祈願のため奉納されたものと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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