拉麺・柳麺(読み)ラーメン

精選版 日本国語大辞典 「拉麺・柳麺」の意味・読み・例文・類語

ラー‐メン【拉麺・柳麺】

〘名〙 (中国語から) 中華そばの一種。中国では、小麦粉・卵・梘水(かんすい)・水を合わせたものを麺棒で伸ばし、手で何回も引き伸ばして作った手打の麺をいう。日本では、中華麺を、醤油・塩・味噌などで味つけしたスープに入れたものをいう。〔モダン辞典(1930)〕
※彼女とゴミ箱(1931)〈一瀬直行〉浅草胴体「(支那料理)十銭━シュマイ、ラアメン、ワンタン
[語誌](1)中華麺には、手で延ばしてつくる拉麺、固まりを削り取ってつくる刀削麺(タオシャオメン)、うどんのように切ってつくる切麺(チェメン)などがある。日本には拉麺と切麺が明治期に流入、「シナそば」「南京そば」と呼ばれ、主に中華街で食された。
(2)第二次大戦後は、中国風を意味する語として「中華」が用いられるようになり、「中華そば」「ラーメン」が同じように用いられていた。しかし、昭和三〇年代から、ラーメンの方が一般的となる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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