押靡(読み)おしなむ

精選版 日本国語大辞典 「押靡」の意味・読み・例文・類語

おし‐な・む【押靡】

〘自マ四〙 おしなびく。なびく。→押靡(おしなみ)
※読本・雨月物語(1776)青頭巾「葎(むぐら)むすぼふれ、尾花おしなみたるなかに、蚊(か)の鳴(なく)ばかりのほそき音(こゑ)して」

おし‐なめ【押靡】

※玉塵抄(1563)二六「下位な凡(はん)民はをしなめぐちな者なり」

おし‐なみ【押靡】

(動詞「おしなぶ(押靡)」の連用形「おしなべ」の変化したものか) 一様になびかせて。
古今(905‐914)冬・三一八「今よりはつぎて降らなんわが宿のすすきをしなみ降れる白雪〈よみ人しらず〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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