押掛・押懸(読み)おしかかる

精選版 日本国語大辞典 「押掛・押懸」の意味・読み・例文・類語

おし‐かか・る【押掛・押懸】

〘自ラ五(四)〙
① ものに寄りかかる。
蜻蛉(974頃)中「脇息(きゃうそく)にをしかかりて、書きけることは」
② かぶさるようにおおいかかる。のしかかる。
今昔(1120頃か)二六「猿周(あわて)て仰様に倒たるに、男やがて不起して、押懸りて踏へて」
相手都合にかまわないでむりに物事をする。
※義残後覚(1596)四「是非賜はらずばをしかかって飲み候はん」
④ 攻め寄せる。おし寄せる。
※天草本平家(1592)四「ヲリフシ カゼガ ハゲシュウ フイテ クロケムリワ voxicacaru(ヲシカカル)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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