披針・披鍼(読み)ひしん

精選版 日本国語大辞典 「披針・披鍼」の意味・読み・例文・類語

ひ‐しん【披針・披鍼】

〘名〙 鍼術で使われた九鍼の一つ。長さ約六センチメートル、幅約八ミリメートルの両刃の平たい刃物で癰(よう)などの排膿瀉血に用いられた。刃針(はばり)
解体新書(1774)一「蓋撓臂之上端有三尖。下端有一節一尖。節者腕後之踝骨也。尖者形如披鍼矣」 〔外科正宗‐開割披鍼喉鍼形〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報