両刃(読み)りょうば

精選版 日本国語大辞典 「両刃」の意味・読み・例文・類語

りょう‐ば リャウ‥【両刃】

〘名〙
刃物で、刃先断面左右に刃がついていること。また、そのもの。
小学読本(1874)〈榊原那珂稲垣〉二「釿に両刃片刃の別あり」
刀剣などで、鎬(しのぎ)を境にして左右両側に刃をつけたもの。一方を峰とした片刃に対していう。もろは。

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デジタル大辞泉 「両刃」の意味・読み・例文・類語

りょう‐ば〔リヤウ‐〕【両刃】

刃物で、刃先の断面の左右両側に刃がついていること。また、その刃物。「両刃包丁」⇔片刃
刀剣などで、しのぎを境に両方に刃がついていること。また、その刃物。もろは。「両刃かみそり」⇔片刃
[類語]片刃諸刃替え刃やいば刃物打ち物凶刃

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普及版 字通 「両刃」の読み・字形・画数・意味

【両刃】りようじん

もろ刃。

字通「両」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の両刃の言及

【刃物】より

…二つの面が鋭く交わる刃先cutting edgeによって,切り,削り,彫る道具の総称。剣のように身の両側に刃がつくものを諸刃(もろは)または両刃(りようば),刀のようにその片側に刃がつくものを片(偏)刃(かたは)と呼ぶ。こうした呼び分けは,日本では奈良時代以来行われ,〈かたな〉の語も片刃(〈な〉は刃の古称)に由来する。…

※「両刃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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