折坂村(読み)おりさかむら

日本歴史地名大系 「折坂村」の解説

折坂村
おりさかむら

[現在地名]安来市折坂町

さわ村・野方のかた村の南、吉田よしだ川左岸に位置し、東は川を挟んで鳥木とりぎ村、西は利弘としひろ村。標高約二〇メートルの丘に尾根おね住居跡がある。三つ又の土製支脚三個が出土し、そのほか須恵器の碗の糸底のつくもの、坏の蓋などを出土し、古墳時代末期の遺跡とみられる。また鍵尾かぎおは鍵尾砥石出土地であり、砂岩製の玉磨用の筋砥石一個が地表面で採集されたことから、玉を製造した遺跡の可能性が考えられる。また瓦窯跡が二ヵ所にあり、一つは字半畑はんばた、一つは字鍵尾である。いずれも教昊きようこう寺跡から直線距離約三〇〇メートル以内に所在する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android