扱混(読み)こきまぜる

精選版 日本国語大辞典 「扱混」の意味・読み・例文・類語

こき‐ま・ぜる【扱混】

〘他ザ下一〙 こきま・ず 〘他ザ下二〙 (「こき」は接頭語) 二種以上のものをまぜあわせる。かきまぜる。元来は、色のついたもの(主として赤系の)を細かにちぎってまぜることをいう。
古今(905‐914)春上・五六「みわたせば柳桜をこきまぜて宮こぞ春の錦なりける〈素性〉」
※蔵の中(1918‐19)〈宇野浩二〉「嘘と誠をこきまぜて友だちを欺いて」

こき‐まぜ【扱混】

〘名〙 こきまぜること。まぜ合わせ。かきまぜ。まぜこぜ。
※延喜六年貞文歌合(906)「くれなゐの蓮うかべる緑沼(みどりぬ)白波たてばこきまぜの花」

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