打見(読み)ウチミ

デジタル大辞泉 「打見」の意味・読み・例文・類語

うち‐み【打(ち)見】

ちらっと見たところ。ちょっと見。
「―には十五六と思わる」〈独歩源叔父

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打見」の意味・読み・例文・類語

うち‐み・ゆ【打見】

〘自ヤ下二〙 (「うち」は接頭語)
① 自然に目にはいる。見える。
※宇津保(970‐999頃)嵯峨院「まれにみゆるは、いとめでたくきよらにて、ときどきうち見えて、さらになれず」
② そう思われる。
御伽草子横笛草紙(室町末)「袖は涙にしほれつつ、誠に、尋(たづね)わびたるとうちみえて」

うち‐・みる【打見】

〘他マ上一〙 (「うち」は接頭語) 目にとめる。ふと目を向けて知る。また、ざっとみる。
万葉(8C後)八・一六四五「わがやどの冬木の上に降る雪を梅の花かと打見(うちみ)つるかも」
※清原宣賢式目抄(1534)五条「此文打見たる分は」

うち‐み【打見】

〘名〙 (多く「うちみに」「うちみには」の形で用いる) ちょっと見た様子。一見したところ。
※土井本周易抄(1477)一「うちみからも悪く、心も又悪き人は」
浮世草子日本永代蔵(1688)一「うち見には二十七八、人の好める当流女房」

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