打損(読み)うちそんずる

精選版 日本国語大辞典 「打損」の意味・読み・例文・類語

うち‐そん・ずる【打損】

〘他サ変〙 うちそん・ず 〘他サ変〙
① (「損ずる」は損傷を与えるの意) 攻撃して相手にけがをさせる。また、打撃を与えて壊す。
今昔(1120頃か)一四「忍勝を打損じて、即ち死ぬ」
② 打撃を受けて損傷する。
太平記(14C後)二七「梶井宮も御腰を打損(ソン)ぜさせ給ひたりと」
③ (「損ずる」は失敗するの意) うつことをしくじる。うちもらす。うちそんじる。
浄瑠璃宇治の姫切(1658)初「打そんせしも、きりたるゆへ、ただてどりにせよと」

うち‐そん・じる【打損】

〘他ザ上一〙 =うちそんずる(打損)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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