打守(読み)うちまもる

精選版 日本国語大辞典 「打守」の意味・読み・例文・類語

うち‐まも・る【打守】

〘他ラ五(四)〙 (「うち」は接頭語)
① じっと見詰める。見守る。うちまぼる。
蜻蛉(974頃)上「つくづくとうちまもりて、いといみじと思ひたり」
悪魔(1903)〈国木田独歩〉三「流石(さすが)に口には出し得ず、ただ彼の顔を打(ウチ)まもった」
② しっかり守備をする。犯されないように守る。うちまぼる。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉五「固く本営を打戍(ウチマモ)り」

うち‐まぼ・る【打守】

〘他ラ四〙 (「うち」は接頭語) =うちまもる(打守)
源氏(1001‐14頃)若菜上「はじめつかたは、あやしくむつかしき人かなと、うちまぼり給ひしかど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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