打下(読み)うちおろす

精選版 日本国語大辞典 「打下」の意味・読み・例文・類語

うち‐おろ・す【打下】

〘他サ五(四)〙
① (「うち」は接頭語)
(イ) ひょいと下に置く。すっと下げる。
※宇津保(970‐999頃)春日詣「あげたる御簾うちおろして」
(ロ) 乗っている馬を水中などへ入れる。
※宇治拾遺(1221頃)一一「四五騎ばかり、馬を海にうちおろして」
② (「うち」は「たたく」などの意) 上から打ちつける。また、切りつける。
※読本・絵本二島英雄記(1803)四「無三四が眉間(みけん)に打おろす」
③ 上のほうから下へ向かって射撃する。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉八「長兵目がけて撃(ウチ)おろさすれば」

うち‐おろし【打下】

〘名〙
鷹詞で、訓練を始めたばかりの鷹。転じて修行を始めたばかりの者。
三河物語(1626頃)一「只、打おろしの小鷹(こたか)よりも、猶も見事にして」
能楽小鼓囃子(はやし)の打ち方の一つ。ノラヌ所とノル所と二種の打ち方があるが、どちらも頭組(かしらぐみ)を受けて打つ手である。

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普及版 字通 「打下」の読み・字形・画数・意味

【打下】だか

殴打

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