才津野村(読み)さいつのむら

日本歴史地名大系 「才津野村」の解説

才津野村
さいつのむら

[現在地名]大月町才角さいつのつきおか

西泊にしどまり村の南東、才角川が下流につくる平地部とその河口に向けて湾入する湾の中央部から流域にかけて展開する村。「土佐州郡志」は「属以南、方五十町許、戸凡四十二」と記す。尾浦おのうら村・小才津野こさいつの村は当村の枝郷(元禄郷帳)。佐井津野(元禄地払帳)・才角(土佐州郡志)とも書き、近代に入り才角の表記に固定。

天正一八年(一五九〇)の佐井津野村地検帳によれば検地面積二八町九反余、屋敷数二五うち居屋敷一五。「ニシ木浜」に塩浜三がある。江戸時代の当村はこのほか同地検帳にみえる「御月ノ村」(検地面積一町四反余)を含むか。江戸時代には、元禄地払帳によれば枝郷二村分を含めた総地高五六八石余、うち本田高五一〇石余で蔵入地、新田高は当村分のみで五八石余あり貢物地。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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