精選版 日本国語大辞典 「手から」の意味・読み・例文・類語
て‐ず‐から ‥づ‥【手から】
① 他人にさせないで、直接自分の手をくだしてするさまをいう。自分の手で。
※小川本願経四分律平安初期点(810頃)「自手(テづかラ)種種の多美の飯食を斟酌して」
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉七「試験の後、此児童等に、手づから卒業証書を与へられたりと云ふ」
② 一般に、動作、行為を間接的でなくするさまをいう。みずから。自分で。
※落窪(10C後)一「腹だちののしれば、おとどてづからいまして」
※枕(10C終)五七「侍などにあるものを具して来ても呼ばせよかし。てづから、声もしるきに」
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