所帯・世帯(読み)しょたい

精選版 日本国語大辞典 「所帯・世帯」の意味・読み・例文・類語

しょ‐たい【所帯・世帯】

〘名〙
① (身に帯びている物の意) 所持している物やついている地位などをいう。所領。知行官職。財産。せたい。
※本朝文粋(1060頃)六・申民部大輔状〈橘直幹〉「所帯両官、皆被停止
※浮世草子・新御伽婢子(1683)二「是なん菩提(ぼたい)の知識なるべしと一所の所帯(ショタイ)を沽却し髻(もとどり)切てながく仏道修行の道人となりしが」
② (━する) 一家を構えて独立した生計を営むこと。また、その生活。暮らし向き。せたい。「所帯をやりくりする」
※虎明本狂言・因幡堂(室町末‐近世初)「某がおんなどもが、大ざけをたべて、酔狂をいたし、しょたいの事もとんじゃくいたさず」
※仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下「をかし、男、伊勢の国にてしょたいしてあらむと云ひければ」
住居および生計を同じくしている者の集団。せたい。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android