戸田 海笛(読み)トダ カイテキ

20世紀日本人名事典 「戸田 海笛」の解説

戸田 海笛
トダ カイテキ

大正・昭和期の彫刻家,日本画家



生年
明治20(1887)年

没年
昭和6(1931)年3月25日

出生地
鳥取県

本名
戸田久輝(トダヒサテル)

経歴
米原雲海に彫刻を学び、大正4年から4年間連続で文展に入選。8年、10年帝展に入選。彫刻研究のためフランスに留学したが、四条派の絵画にも優れていて、彫刻の傍らパリのサロン・ナショナルの会員に推挙された。昭和6年3月留学先のパリで客死。渡仏直前に千住・勝専寺住職を訪ね、自らの小指を断ちガラス瓶にアルコール漬けにして自作の法名・温玉院龍誉文輝海笛居士と共に預け酒宴を張って出発したという。のち同寺に小指碑が建立された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android