成覚寺(読み)じようかくじ

日本歴史地名大系 「成覚寺」の解説

成覚寺
じようかくじ

[現在地名]仙台市新寺三丁目

愚鈍ぐどん院の西、十却山大乗院と号する浄土宗の寺で、阿弥陀如来本尊とする。伝えでは磐城国成徳じようとく寺末で、もと伊達だて(現福島県)にあり、僧成阿の開山という。大永年中(一五二一―二八)米沢に移るが、天正年中(一五七三―九二)に愚鈍院の開山と伝える良呑茶が中興した。のち藩祖政宗に従い玉造たまつくり岩出山いわでやま(現岩出山町)に移り慶長五年(一六〇〇)仙台の現在地を与えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の成覚寺の言及

【投込寺】より

…浄閑寺の過去帳には,戒名が〈売女〉〈遊女〉と記された者もあり,現在はこうした無縁仏を一括して吉原総霊塔が建立されている。また江戸四宿の飯盛(めしもり)女を埋葬した品川の法禅寺,善福寺,海蔵寺,新宿の成覚(じようかく)寺,板橋の文殊院,千住の金蔵院のうち,海蔵寺,成覚寺は投込寺と呼ばれている。吉原【宮本 由紀子】。…

※「成覚寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」