懐み(読み)なつかしみ

精選版 日本国語大辞典 「懐み」の意味・読み・例文・類語

なつかし‐み【懐み】

(形容詞「なつかしい」の語幹に、「み」の付いたもの。→)
① …に心がひかれるので。…が好ましくて。…がゆかしさに。なつかしび。
万葉(8C後)八・一四二四「春の野に菫(すみれ)摘みにと来し吾そ野を奈都可之美(ナツカシミ)一夜宿(ね)にける」
※重之集(1004頃)「山ぶきのやへさくはなをなつかしみそよやひとへにうちとけにけり」
② 心ひかれるさまに。大切に。なつかしび。
※万葉(8C後)七・一三〇五「見れどあかぬ人国山の木の葉をしわが心から名著(なつかしみ)思ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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