懐げ(読み)なつかしげ

精選版 日本国語大辞典 「懐げ」の意味・読み・例文・類語

なつかし‐げ【懐げ】

〘形動〙 (形容詞「なつかしい」の語幹接尾語「げ」の付いたもの)
① 心がひかれて慕わしく思っているさま。また、そう感じさせるような物や人のさま。
蜻蛉(974頃)上「げすどん、あしげなる柚や梨やなどを、なつかしげにもたりてくひなどするも、あはれにみゆ」
過去の事を思い出したり、久しぶりに会ったりしてうれしく感じているさま。
サントスの御作業(1591)二「ヲトヲト ノ Benjamin ニ イト natçucaxigueni(ナツカシゲニ) イダキツキ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android