慶賀・慶嘉(読み)けいが

精選版 日本国語大辞典 「慶賀・慶嘉」の意味・読み・例文・類語

けい‐が【慶賀・慶嘉】

〘名〙
① 喜び祝うこと。祝賀
※九暦‐九条殿記・駒牽・承平七年(937)八月二八日「其後親王、公卿於仁寿殿東庭慶賀之由
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉五八「以て慶嘉(ケイガ)の辞を陳す」 〔周礼‐秋官・小行人〕
任官のお礼を天皇に奏すること。拝賀奏慶。よろこびもうし。
※侍中群要(1071か)九「大将慶賀(家)近衛大将新任之時令慶賀之後、又召蔵人、令聊可酒肴於士率之状
随筆・貞丈雑記(1784頃)四「拝賀奏慶慶賀(ケイガ)の事此三色ともに官位御礼を禁裏へ参内して申上る事を云なり」
[補注]任官に関する②のような用法は、日本独自のものと見られる。平安時代の仮名文学作品などでは、これを「よろこびまうし」といっている。

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