愛宕郷(読み)おたぎごう

日本歴史地名大系 「愛宕郷」の解説

愛宕郷
おたぎごう

和名抄」高山寺本は「於太支」、刊本は「於多木」と訓ず。愛宕郡の郡家の所在地であろう。平安京遷都以前は左京部分にも及んでいたと思われる。すなわち、平安京の造営によって消失したとされる折田郷(六角堂縁起)はオルタ郷またはオタ郷で、愛宕郷であった可能性がある。郷の西限は平安京東京極であり、郷域が京域に収公されたことが考えられる。

平安京の成立後は都市近郊となり、葬地となった。愛宕墓・後愛宕墓の存在がそれを示している。本郷が葬地であったことは諸書に散見する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android