意冨比神社(読み)おおひじんじや

日本歴史地名大系 「意冨比神社」の解説

意冨比神社
おおひじんじや

[現在地名]亀田郡大野町本町

大野川左岸にある神社。祭神大日貴尊、旧郷社。創建年代は不詳であるが、享保九年(一七二四)再建とも(「北海道志」巻一〇、「明治神社誌料」)、同一〇年の再建とも伝える(渡島国地誌提要・検考録)。社号についても大日堂(東蝦夷地道中記)、大日社(検考録)、「蛭子の神社」(吉田有利「東蝦夷地日記」)などとみえる。また「東蝦夷地道中記」には「慈覚の作仏大日如来也」と記される。棟札によると享保九年以来明治八年(一八七五)に至るまで九回も再建を重ねた。明治初年の神仏分離政策によって真言密教系の当社は意冨比神社と改称した(大野町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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