悪足掻(読み)わるあがき

精選版 日本国語大辞典 「悪足掻」の意味・読み・例文・類語

わる‐あがき【悪足掻】

〘名〙
① 度を過ぎたいたずら。わるふざけ。
※俳諧・西鶴大句数(1677)八「わるあかきいくたび袖を引破り 御文殊に手本あけたか」
※門三味線(1895)〈斎藤緑雨〉二「根からが優しい質(うま)れと見えてつひぞ悪(ワル)あがきしたことなく」
② しても効果のないことを、あれこれと必死に試みること。わるもがき。
※水彩画家(1904)〈島崎藤村〉八「悪踠(ワルアガキ)好加減にしな」
俳句世界(1954)〈山本健吉〉八「俳句の形式を手放すまいとして、血みどろの悪あがきをつづけてゐる」

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