思続(読み)おもいつづける

精選版 日本国語大辞典 「思続」の意味・読み・例文・類語

おもい‐つづ・ける おもひ‥【思続】

〘他カ下一〙 おもひつづ・く 〘他カ下二〙
一つの事を絶えず思う。次から次へと思い巡らす。
蜻蛉(974頃)上「絶えぬとみましかば、かりに来るにはまさりなましなど、おもひつづくるをりに」
源氏(1001‐14頃)帚木「君は、人一人の御有様を心のうちにおもひつづけ給ふ」
② (思いの心をことばに続ける意で) 感慨を歌などに述べる。述懐する。
古本説話集(1130頃か)九「とりつぎつるほどほどもなかりつるに、いつのまにおもひつづけけむと、人も思ふ、殿もおぼしめしたり」

おぼし‐つづ・く【思続】

〘他カ下二〙 (「おもいつづける(思続)」の尊敬語) 一つの事を絶えずお思いになる。次々と思い巡らされる。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「おのおの帰り給て、つくづくとおぼしつづくるに、飽かず悲しう」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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