思の露(読み)おもいのつゆ

精選版 日本国語大辞典 「思の露」の意味・読み・例文・類語

おもい【思】 の 露(つゆ)

① 悲しんだり人を思慕したりする気持からこぼれる涙を露にたとえた表現
※長享二年正月二十二日水無瀬三吟百韻(1488)「逢ふまでとおもひの露のきえかへり〈宗祇〉 身をあき風も人たのめなり〈宗長〉」
② 人の思想感情などのさまざまなあらわれを露にたとえた表現。
夫木(1310頃)一三「人ごとの恋の千草も数々におのが思ひの露やかはらん藤原基家〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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