念仏寺村(読み)ねんぶつじむら

日本歴史地名大系 「念仏寺村」の解説

念仏寺村
ねんぶつじむら

[現在地名]中条村大字念仏寺

岩草いわくさ(現長野市)の西に接する。中世は春日氏の所領であった。村名の初見は川中島四郡検地打立之帳(小柳文書)に「三百九拾壱石七斗六合 念仏寺村」とある。元禄の松城領高辻帳の添目録(大日方文書)に枝村大崩おおくずれ村・大内おおうち村・若神子わかみこ村・蔵本くらもと村・上門前かみもんぜん村など一六ヵ所の名がみえ、小集落が早くからできていた。高地性の農山村で、作物雑穀と麻・藍葉・楮皮、加工品として蚊帳地を製した(長野県町村誌)。村内の城の平は天明三年(一七八三)の山中農民騒動の密謀地であった(天明飢饉騒動録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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