志駄岸神社(読み)しだぎしじんじや

日本歴史地名大系 「志駄岸神社」の解説

志駄岸神社
しだぎしじんじや

[現在地名]大島町大字小松

方丈坊ほうじようぼうの地に鎮座祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后・姫大神。旧村社。

社伝によれば宝亀三年(七七二)豊前国宇佐うさ八幡宮(現大分県宇佐市)の神託によって屋代の神教やしろのじんきよう寺の後山に勧請したのに始まる。その後大峠山上に移った。しかし、弘安三年(一二八〇)洪水によって社殿流失。この時を「注進案」は貞観(八五九―八七七)の頃としている。その後、小松海上で夜々神光があり、里人が神体を海より引き上げ仮宮を建立して志駄岸八幡宮として祀ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報