心泣(読み)うらなく

精選版 日本国語大辞典 「心泣」の意味・読み・例文・類語

うら‐な・く【心泣】

〘自カ下二〙 (「うら」は「こころ」の意) 表に現わさないで泣く。忍び泣く。また、おのずと泣けてくる。下泣(したな)く。
万葉(8C後)一・五「むらきもの 心を痛み ぬえこ鳥 卜歎(うらなけ)居れば」
[補注]「万葉」例は「うらなき」と訓み、四段活用とする説もある。

うら‐なけ【心泣】

〘名〙 (動詞「うらなく(心泣)」の連用形名詞化) 表に現わさないで泣くこと。忍び泣くこと。おのずと心に泣けること。下泣(したな)き。
※万葉(8C後)一七・三九七八「あをによし 奈良吾家(わぎへ)に ぬえ鳥の 宇良奈気(ウラナケ)しつつ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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