心を移す(読み)こころをうつす

精選版 日本国語大辞典 「心を移す」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 を 移(うつ)

注意を向ける。心がひかれる。気を取られる。
源氏(1001‐14頃)蛍「かかるすずろ事に心をうつし、はかられ給ひて」
謡曲玉井(1516頃)「互に御心を移され、やがて宮中おん供なされ、夫婦の語らひをなし給ふ」
愛情を他の者へ移す。
※高野本平家(13C前)一「入道相国、まひにめで給ひて、仏に心をうつされけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android