精選版 日本国語大辞典 「玉井」の意味・読み・例文・類語
たま‐の‐い ‥ゐ【玉井】
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能の曲目。初番目物。観世(かんぜ)・金剛(こんごう)・喜多(きた)流現行曲。観世小次郎信光(のぶみつ)作。『日本書紀』を典拠とする。魚にとられた兄の釣り針を取り戻すべく、彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)(ワキ)は海の都に至り、豊玉(とよたま)姫(前シテ)・玉依(たまより)姫(ツレ)姉妹と会い、豊玉姫と結婚して月日が流れる。貝たち(間(あい)狂言)の祝宴の場面ののち、2人の姫(後ツレ)は潮満玉(しおみつたま)・潮干玉(しおひるたま)を贈り、父親の老竜王(後シテ)は釣り針を捜し出して捧(ささ)げ、尊を陸地に送る。古代の異民族交婚説話を描く、雄大で舞台面のにぎやかな作品。前段のシテとツレが後段では子方として登場する演出もあるのは、竜王を強調する能の遠近法である。
[増田正造]
《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...
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