徳光用水(読み)とくみつようすい

日本歴史地名大系 「徳光用水」の解説

徳光用水
とくみつようすい

足羽川が山地から平野へ流れ出る所、安波賀中島笠懸あばがなかじまかさがけ堤から取水し、足羽川左岸一帯を灌漑。当用水の起源中世における得光とくみつ保の経営に関係があり、これに尽力したのが斯波氏家臣から朝倉氏家臣へと転身した諏訪神氏という(北山稲荷神社々記)

初め、取水口安原やすはら用水(五ヶ用水)の取水口の下流にあったが、元禄年間(一六八八―一七〇四)用水奉行戸田弥次兵衛の裁定によってその最上流部に改められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の徳光用水の言及

【越前国】より

…農村は藩領を越えて用水で結ばれた。九頭竜,日野,足羽の三大河川とその支流を利用した用水が発達し,幕末には福井藩用水奉行所管のものだけで95ヵ所あり,足羽郡徳光用水や坂井郡十郷用水は40~50ヵ村が利用した。そのため水論が続発して,ときに数年に及び,ことに諸藩領が入り組んでいたので幕府の裁許を仰ぐことも多かった。…

※「徳光用水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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