御茶坊主(読み)オチャボウズ

デジタル大辞泉 「御茶坊主」の意味・読み・例文・類語

おちゃ‐ぼうず〔‐バウズ〕【御茶坊主】

茶坊主ちゃぼうず

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御茶坊主」の意味・読み・例文・類語

おちゃ‐ぼうず ‥バウズ【御茶坊主】

〘名〙
① 江戸城中で、御数寄屋頭(おすきやがしら)に属し、茶の湯給仕などを務めた僧体のもの。また、権力者にへつらう者をののしっていう語。茶坊主。お数寄屋坊主。お坊主。
刺青(1910)〈谷崎潤一郎〉「饒舌を売るお茶坊主だの幇間(ほうかん)だのと云ふ職業が」
② 子どもの遊戯の一つ。鬼になった者が目隠しをし、盆に茶わんをのせたものを持って、遊戯者の作った輪のまん中にはいる。鬼は「誰さんお茶を召しあがれ」と言って、ひとりの前に盆をさし出し、もしその人の名が当たっていれば、当てられた人が代わって鬼になる。
歌舞伎初霞空住吉(かっぽれ)(1886)「お茶坊主(チャバウズ)をするからお遊びな」

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