御緩(読み)ごゆるり

精選版 日本国語大辞典 「御緩」の意味・読み・例文・類語

ご‐ゆるり【御緩】

〘副〙 (「ご」は接頭語多く「と」を伴って用いる) 他の人を敬って、その人にゆっくりとくつろぐように勧めるときに言う、挨拶の語。ごゆっくり。ごゆるっと。
※重刊改修捷解新語(1781)八「御きゃうおおが御ざると申まするにより、さやうに御こころゑなされて御ゆるりとなされませい」

ご‐ゆっくり【御緩】

〘副〙 (「ご」は接頭語) =ごゆるり(御緩)
※二老人(1908)〈国木田独歩〉上「『何卒(どう)か御(ゴ)ゆっくり』と徳さんの武も此外に挨拶の仕様がない」

お‐ゆるり【御緩】

〘副〙 (「お」は接頭語。多く「と」を伴って挨拶語として用いる) 先に席を立つとき、また、相手のすることに対してごゆっくりなさいの意にいう。ごゆるり。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)五「御ゆるりとめしあがりませ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報