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「御殿場[市]」の意味・わかりやすい解説
御殿場[市]【ごてんば】
静岡県北東部の市。1955年市制。富士山東斜面と箱根外輪山西斜面を占め,中間に黄瀬川と酒匂(さかわ)川の分水界をなす高原があり中心市街が発達。地名は久能山に埋葬した徳川家康の遺体を日光へ移す途中,ここに仮殿を建てて安置したのに由来する。御殿場線が通じ,1969年開通の東名高速道路のインターチェンジがある交通要地で,電気・一般機器,輸送用機器などの工業が盛んである。富士箱根伊豆国立公園の玄関口にあたり,富士山登山口,高涼のため避暑地として知られ,ゴルフ場など観光開発が進む。火山灰土壌で農業は不振であるが,養鶏,養豚,高冷地野菜栽培が盛ん。富士山麓は陸上自衛隊東富士演習場になっている。2012年,新東名高速道路が東名高速道路から分岐するジャンクションを設置。194.90km2。8万9030人(2010)。
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