御栗栖神社(読み)みくるすじんじや

日本歴史地名大系 「御栗栖神社」の解説

御栗栖神社
みくるすじんじや

[現在地名]宇治田原町南

犬打いぬうち峠に向かう街道の西側に鎮座する。祭神天津彦根あまつひこね命。旧郷社で一宮神社・御栗栖大明神ともよばれる。社伝では弘安六年(一二八三)荒木あらき(現宇治田原町)に鎮座する大宮おおみや神社の神霊を分祀したという。なお天永四年(一一一三)閏三月一日の田原御栗栖住人申文(朝野群載)に「請殊蒙恩裁、且依先判旨、且召問在地、被裁許為紀貞則男貞次、押作相伝所領御栗栖大明神御祭料田四段百八十町状」として、御栗栖住人山背友武が「件田親父友光先祖相伝所領也、而往年奉寄御栗栖鎮守大明神両所、二季六節御祭御供田矣」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報