御弓丁(読み)おゆみちよう

日本歴史地名大系 「御弓丁」の解説

御弓丁
おゆみちよう

[現在地名]徳島市弓町ゆみちよう一―四丁目

伊賀士いがし町の東に並行して南北に続く武家地。徳島城下南方の土佐街道口に配置された組奉行人の屋敷町の一つ。持弓組の弓の者が居住したことから弓丁と称した。弓の者は合戦時には本陣を守る役目をもち、卒のうちでは最高の身分。禄は三人扶持で支配米六―七石。江戸時代前半には一組一五人で四組に編成されていたが、文政一一年(一八二八)には一組三〇人で二組となっていた(「無足以下分限帳」蜂須賀家文書)。弓術は吉田流竹林派と雪荷派の二流に分れ、平時は三人が徳島城の見張番にあたり、一〇人余が町目付に、一〇人が江戸表に供をして勤め、残りの六人が仕置の役宅に出勤した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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