御勢大霊石神社(読み)みせたいれいせきじんじや

日本歴史地名大系 「御勢大霊石神社」の解説

御勢大霊石神社
みせたいれいせきじんじや

[現在地名]小郡市大保

宝満ほうまん川中流右岸の龍頭たつがしら鎮座。旧県社。主祭神は足仲彦天皇(仲哀天皇)、副祭神は天照大神・八幡大神・春日大神・吉富大神。「延喜式」神名帳に記す御原みはら郡の御勢みせの大霊石神社に比定され、「延喜式神名帳秘釈」では「ミセノ大ミタマシ」と訓じられる。古くは御勢大霊石みせみたまし神社とよばれた(校訂筑後志)。神功皇后が熊襲征討で死去した仲哀天皇筑紫橿日つくしかしひ(現福岡市香椎宮)殯葬、のち神託に従い天皇の御魂代の石を船に乗せて新羅征討の軍を起こし、凱旋後その石を当地に置いて祀った。神功皇后摂政二年という。欽明天皇九年、天武天皇九年(六八〇)・寛平三年(八九一)・天永三年(一一一二)・安元二年(一一七六)再興され、文明二年(一四七〇)筑紫興門により再興されたが、天正一四年(一五八六)島津勢の北上で兵火にかかりことごとく焼失

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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