御前原石立命神社(読み)みさきはらいわたてのみことじんじや

日本歴史地名大系 「御前原石立命神社」の解説

御前原石立命神社
みさきはらいわたてのみことじんじや

[現在地名]奈良市古市町字宮脇

古市ふるいち町の中央部、古市城跡西に鎮座。旧村社。祭神は御前原石立命・崇道天皇・春日明神境内灯籠は時代順に「金(精カ)」「山神」「御前社」となっている。「大和志」に「御前杜原石立命神社、在古市村」とみえ、「延喜式」神名帳の添上そえかみ郡「御前社原石立命神社」に比定される。「春日大明神垂跡小社記」に「紀御社、赤穂明神、嶋田明神、御前石立明神、天乃石吸明神、自本社巽方御座」とあり、すでに平安末期には春日山へ移し、合祀されて春日社の末社紀伊きい神社となったともいう。「大乗院寺社雑事記」応仁二年(一四六八)一〇月一五日条には紀伊四所の一に「御前(社)石立明神」がみえる。社名について「延喜式」九条家本・金剛寺本には「原」の字がなく、原は「天乃」の誤りとする説もあり、また「社」は一に「杜」につくる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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