御側衆・御傍衆(読み)おそばしゅう

精選版 日本国語大辞典 「御側衆・御傍衆」の意味・読み・例文・類語

おそば‐しゅう【御側衆・御傍衆】

〘名〙
① (御傍衆) 織田・豊臣氏の職制。主君近侍し、その警衛に当たった武士
太閤記(1625)一二「御伽衆御傍衆などは云にも及ず、異形なる出立
② (御側衆) 江戸幕府の職制。老中の支配に属し、将軍に侍し、交代で殿中に宿直し、老中退出後は老中に代わり殿中のことを処理した重要な職務。その人員は五、六名から七、八名で、うち三名は御用取次に任ぜられ、将軍居室と御用部屋との取り次ぎに当たった。大身の旗本から任ぜられた。
御触書寛保集成‐四九・正徳六年(1716)六月「一老中初、御側衆御料理之節、御酒可被下候」
大名などの側近として仕える武士。
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)五「御側衆(オソバシュ)の取持にて、表向より御目見へ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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