精選版 日本国語大辞典 「得不避」の意味・読み・例文・類語
え‐さら‐・ず【得不避】
① 避けたり、のがれたりできない。よんどころない。
(イ) 「えさらず」の形で副詞的に用いられる。
※落窪(10C後)一「えさらずさぶらひ侍る御方よりも〈略〉仕うまつらまほしう侍れど」
(ロ) 「えさらぬ」の形で連体詞的に用いられる。
② 捨てておけない。必要だ。たいせつだ。
(イ) 「えさらず」の形で副詞的に用いられる。
※蜻蛉(974頃)中「えさらず思ふべき産屋のこともあるを、これすごすべしと思ひて」
(ロ) 「えさらぬ」の形で、連体詞的に用いられる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報