従者郷(読み)しとんべごう

日本歴史地名大系 「従者郷」の解説

従者郷
しとんべごう

和名抄」東急本は「従省」と記し、高山寺本は「之度无倍」と訓ずる。元亨元年(一三二一)七月一三日付仏念等譲状(慈眼寺文書)に「侍都部郷内宅良村友貞名主職事」とある「侍都部郷」、康正二年造内裏段銭并国役引付にみえる「越前国従都郷」、また寛正五年(一四六四)八月の大塩八幡宮縁起(八幡神社蔵)に「敬白越前国従都部郷之内大塩八幡大菩薩御縁起之事」、文明六年(一四七四)一一月二九日付朝倉孝景執達状(慈眼寺文書)に「従都部郷内三尾河内八飯村」とあるものが、当郷の系譜を引くとすれば、郷域は現武生市南部の日野川流域大塩おおしお谷、現南条郡今庄いまじよう町北部の田倉たくら川、同町中央部日野川上流域の八飯やいにかけての地域と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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