徒渡・歩渡・歩行渡(読み)かちわたり

精選版 日本国語大辞典 「徒渡・歩渡・歩行渡」の意味・読み・例文・類語

かち‐わたり【徒渡・歩渡・歩行渡】

〘名〙
① 川などを歩いて渡ること。徒渉(としょう)
今昔(1120頃か)三一「其に歩人共をば其の馬共に引き付けつ渡しけるを、歩渡(かちわたり)と思ける也けり」
江戸時代河川渡河方法の一つ。東海道大井川の場合、水深二尺までの場合をいい、これまでは一般旅人の渡河を認め、これ以上は川止めとして渡河を禁じた。徒越(かちごえ)
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)三「京上りの座頭二人づれ、此川の歩渡(カチワタ)りなることを聞けるにや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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