徒桜(読み)アダザクラ

デジタル大辞泉 「徒桜」の意味・読み・例文・類語

あだ‐ざくら【徒桜】

散りやすい桜の花。はかないもののたとえ。
「知れぬ浮世の―」〈伎・小袖曽我

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「徒桜」の意味・読み・例文・類語

あだ‐ざくら【徒桜】

〘名〙
① はかなく散る桜。散りやすい桜。また、はかないもののたとえ。
※大観本謡曲・墨染桜(室町末)「浮世の春のあだ桜、風吹かぬ間もあるべきか」
② 浮気な女。遊女
※長唄・春の色(1845)「味(あぢ)世界の徒(アダ)桜、色と酒との二筋道を」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android