後藤新兵衛基清供養碑(読み)ごとうしんべえもときよくようひ

日本歴史地名大系 「後藤新兵衛基清供養碑」の解説

後藤新兵衛基清供養碑
ごとうしんべえもときよくようひ

[現在地名]弥栄町字吉沢 上野

畑の中に小円塚があり碑が立つ。地元では後藤塚と称する。碑面に「鳳林院殿霊犀光月居士 俗名後藤氏」と刻銘される。

建長二年(一二五〇)一一月日付九条道家惣処分状(九条家文書)に「丹波国丹波庄」の地頭として後藤基綱の名がみえる。基綱は「吾妻鏡」建久六年(一一九五)八月六日条に、志楽しらく(現舞鶴市)伊根いね(現与謝郡伊根町)の地頭としてみえる後藤基清の子。後藤氏は早くから丹波たには(現中郡峰山町)の地頭として関係をもっていたので、後世にまでここを後藤塚とする伝承があったのかもしれない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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