後尻(読み)アトジリ

デジタル大辞泉 「後尻」の意味・読み・例文・類語

あと‐じり【後尻】

後ろのほう。しり。
総理大臣に御なりの時分は、御勝手人民の―を御追いになるがよろしい」〈蘆花黒潮

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「後尻」の意味・読み・例文・類語

あと‐じり【後尻】

〘名〙 (「あとしり」とも)
① うしろの方。しり。
人情本・湊の月(1844‐47)前「不見未聞(みずしらず)の女が、彼様(あんな)にお前の迹尻(アトシリ)を付まはす訳もねへはな」
近世、吉原遊郭で張見世(はりみせ)後方のところ。見世と勝手との間を仕切るために襖を立てたところで、張見世の時、遊女はこれを背景にして並んだ。
随筆・洞房語園異本考異(1789頃)上「跡尻 見世と勝手の間、仕切て障子立たる所をいふ」

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