後傷・後疵(読み)うしろきず

精選版 日本国語大辞典 「後傷・後疵」の意味・読み・例文・類語

うしろ‐きず【後傷・後疵】

〘名〙 身の後部に受けた傷。特に、逃げるときに後ろから切られた逃げ傷。これを恥とした武士の倫理感を受け継いで、一般に卑怯(ひきょう)な、不名誉なものとされた。⇔向こう傷
浄瑠璃・曾我扇八景(1711頃)十番斬「手おひぶりはあっぱれ見事、見ごとなれ共うしろきづ、にげきづなりとぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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